圃場モニタリングツール「AG-Link」の誕生
「AG-Link」はエフアイテックが⻑年培ってきた電⼒会社向け遠隔監視制御システムの技術とICTサービス構築ノウハウを農業分野に応用することで誕生した”圃場モニタリングツール”群の総称です。最新のデジタル技術を「次世代農家」のみなさまにぜひご紹介したいと思います。
私たちの取り組み
従来の“スマート農業”と呼ばれる取り組みとは異なるエフアイテック流のコンセプトやソリューションの提供により、農業版DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を目指します。確かな技術力&戦略立案能力により、単なるICT利用にとどまらず、営農における新たな価値を創出するようなソリューションの提案およびデジタル技術/サービスの開発に取り組んでいます。
土壌水分センシング(Soil Moisture Sensing)
デジタルpFメーター【花卉専用】-プロトタイプ開発&PoC
現在、土壌水分測定において信頼の高いpFメーター*(テンシオメーター)のデジタル(IoT)対応デバイスを中心に試作~実証実験を行っております。
第一弾は花卉栽培における植木鉢(ポット)の用土内のマトリックポテンシャルを正確かつ気軽に測定できるようなデバイスの開発を行っています。このデバイスにより植物体および用土種類に適したpF値を観察および分析することが可能となります。検証および開発を経て、他の作物や栽培環境(圃場)に向けた応用展開を目指します。
* pFメーター
装置の先端にある土壌中に埋められたポーラスカップ (小さな孔の空いた素焼きカップ)から、水が土壌の中へしみ出ていこうとする力を圧力計/圧力センサーで測定する。土壌が乾燥すればポーラスカップから水が出ようとし、その際のpF値は高くなり(潅水が必要)、 逆に土壌の水分 が増加してくれば、ポーラスカップの中に水が入ってきてpF値は低くなる(潅水不要)。
(株)竹村電機製作所 webサイト参考
「AG-Link pF-node」/「AG-Link fleur」とは
現在、開発を進めている”AG-Link pF-node(pFノード)”および”AG-Link fleur(フルール)”とは、
土壌の水分量でなく”土壌にどの程度の水分が保持されているか(マトリックポテンシャル)を計測したい”農家のみなさんや栽培愛好家向けの土壌水分測定用のデジタルpFメーターです。
従来のアナログpFメーターをIoT対応としたこのプロダクトにより、土壌の水分を常に計測しながら水やりのタイミングを知ることができます。また蓄積されたデータを元により良い栽培を模索することが可能になります。
一般に利用される測定方式と異なり、用土や測定位置の土壌の乾湿を的確に把握するのに大変役立ちます。
【主な特徴】
〇 デジタル化(IoT機器)→スタンドアロンでも稼働
〇 小型&軽量化
〇 省電力
〇 ワイヤレス
〇 高性能気圧センサー搭載(2タイプ)
〇 受感部水量検知
(開発予定)
〇 スマホ連携
〇 サーバーデータ解析(→AI)
〇 他システムの連携 ほか
【計測データ送信(イメージ)】
【開発スケジュール】
こちらをご覧ください。